GREETING

ご挨拶

長年培った経験と信頼を糧に、不動産取引を通して日本の社会を革新していきます

以前、父が代々相続して所有している京都の田舎の土地がありました。ある日、その辺りを管理している不動産業者から『お隣に住んでいる方が、木が大きくなって倒れてきそうだからどうにかして欲しいと言っているようです。もし良かったら当社で引き取らせてもらえませんか？』とお話を頂きました。どうやら、その不動産業者にはその地に家を建てたいと考えているお客様がいらっしゃるようでした。その不動産業者が土地を整えて、そのお客様にその土地をお譲りするつもりだったようです。そのエリアは元々原則家を建築する事が出来ないエリアでしたが、ちょうど良いタイミングで法改正となり、住宅建築が可能なエリアに変更されました。

当初の私の考えでは、その土地は整備されていない荒地だが、先祖代々引き継がれてきた思い入れのある土地だから、費用をかけてでも木を伐採し、土地を守っていかねばと思い込んでいました。しかし、時間をかけて両親と相談しているうちに考えが少しずつ変わってきました。その土地は昔は必要だったかもしれないが、今は必要のない土地、そして人様に迷惑をかけている土地。

そして何よりも重要なのが、その土地を有効利用したい人がいるということ。隣のお家の方にとっても、家を建てたい方にとっても売ったほうがベストな土地であるということは言うまでもありません。

ただ、なんとなくモヤモヤと決めきれないものがありました。しかし、ふとその土地の気持ちになって考えた時に、私の気持ちは固まりました。売却しようと。

土地に感情があるかどうかはわかりませんが、その土地の気持ちを考えると、ほったらしにされて隣のお家の方から迷惑がられているよりも、家が建ち、人が住み、活気が出たらきっと喜ぶはずだと。どこかの新しい家族の役に立っている方がよっぽど嬉しいに違いない、そう思いました。

そして、ついに売却することにしました。

約半年後にその地を見に行くと、早速きれいに整地がされ、家を建てる準備を始めているようでした。その後、現地は見ていませんが、今は新たな家が建ち、そこに住む家族が幸せに過ごしていると思うと、私や両親も嬉しくなり、あの時の判断は正しかったんだと思いました。偏った思い込みや余計な感情に惑わされず、土地を売却して本当に良かったと強く思いました。ご先祖様もきっと喜んでいるだろう、そう思います。

その時私が感じたことは、今後の不動産取引（売却・購入・運用）においてお客様の気持ちが大切なのは当然ですが、その土地の気持ちを考えて取引していくことも、とても大切だと考えるようになりました。

全国には相続人が相続して整備されず荒地となり、放置されている元気のなくなった土地が数えきれない程あります。そのような土地に新たに息を吹きこみ、活力を与えることで、日本全土が活気に満ち溢れ元気になっていくと確信しています。そのお手伝いをさせて頂くことが、わが社の使命であり、喜びでもあります。

不動産業のコンサルタントでありながらも、土地のドクターでありたいと思っております。この強い信念を抱き、株式会社ＪＳＩコンサルティングを設立いたしました。

当社の顧客の主なお客様は弁護士・税理士・司法書士・行政書士などの士業関連の方からのご相談及びご紹介頂いた個人や法人のお客様です。相続案件、離婚案件、破産案件、地方案件など、難しく時間のかかる案件もお取り扱いしております。大手不動産業者のような派手さはありませんが、１件１件丁寧且つ誠実にお客様一人一人とじっくり向き合い様々な角度からアプローチしていきます。長年培った知識と幅広いネットワークを駆使して、お客様と共に考えながら、粘り強く最善の解決へと導いて参ります。

〘今後の展望〗
将来的には日本全国の不動産案件にも対応できるよう日本各地に支店を出していきます。
自社だけで店舗展開すると時間もかかってしまうため、無料のフランチャイズ展開をし、その会社には惜しみなく情報やノウハウを提供いたします。また、年に数回集まっていただき、情報交換をしながら、各店舗でノウハウを共有・蓄積していくことで、日本全国を活性化していきたいと考えています。

株式会社ＪＳＩコンサルティング　代表取締役　能勢育次